RENO2006 エアレーサー図鑑

RENOで活躍するエアレーサーのカタログです(2006年現在)。
主観たっぷりの解説文は資料的にはあてにしないでください(^^



#4“Dago Red”
<ダゴ・レッド>
’98〜’03までブルース・ロックウッドとスキップ・ホルムの手によって
ゴールドクラス5連勝を飾ったリノ史上最強マシンの一つ。
元々米本土にあった機体だが、経歴は不明。
真っ赤な機体色に憎らしいほどの強さ、まるでフェラーリのような象徴的存在。
1982年にデビューし、デビューウィンを飾った“最初から完成された”機体であり、
マスタングレーサーの一つの究極ともいえる。
チューンされた液冷V型12気筒のマーリンエンジンを搭載し、その最高出力は4000馬力超!
小型のレーシングキャノピーと、冷却効率よりも抵抗減を重視して埋め込まれたラジエーター吸気口が外形上の特徴。



#77“Rare Bear”
<レア・ベア>
こちらも“ダゴ・レッド”同様リノを象徴する最強の機体の一つ“レア・ベア”。
05年までジョン・ペニーが駆っていたこの機体を、今年から“プレシャス・メタル”のオーナーパイロット
ロン・バッカレリが操縦している。オーナーは元パイロットのライル・シェルトン。
大戦末期に開発された米海軍の艦上戦闘機F8Fベアキャットをベースに大改造されている。
レシプロ機の世界速度記録保持機でもあり、その最高速は850.611km/h!
空冷星型18気筒R3350エンジンを搭載して、こちらも4000馬力オーバー。
ノーマルに較べて大幅に切り詰められ、前縁を増積した主翼と、低く小さいレーシングキャノピー、大型のスピナーが特徴。



#7“Strega”
<ストレガ>
“ダゴ・レッド”と同じコンセプトで開発された姉妹機。元オーストラリア空軍所属。
80〜90年代のリノ三強の一角を占め、ビル“タイガー”ディスティファニーの手で6度の優勝を果たしている。
現在でもゴールド上位の実力を持つが、トラブルに泣く事が多い。
“ダゴ・レッド”より後に作られただけに主翼付け根の大型フィレットや小型化されたエアインテイクなど
空力的には洗練されている部分も見受けられる。
流行りのウィングレットを使わず、翼端には垂直フィンをつけているのも特徴。
機体名“ストレガ”はイタリア産リキュールの名称で“魔女”を意味する。


#232“September Fury”
<セプテンバー・フューリー>
念願の初優勝を果たしたシーフューリー勢のフラッグシップ的存在。
他にシーフューリーとタイガーキャットを一機づつ所有するマイケル・ブラウンが
打倒ダゴ・レッド&レア・ベアのために作り上げた機体。
レア・ベアと同じく空冷18気筒のR3350エンジンを搭載する。
主翼付け根のオイルクーラーとエアインテイクを撤去し、前者は開放式蒸気冷却型(冷却に使った水を捨てていくタイプ)
に換装してコクピット下に、後者は機首カウリング上面に設置して降流式にするなど
その改造度は他機と較べてかなり徹底している。
背の低いレーシングキャノピーも、他のシーフューリーとは一線を画すポイント。


#5“Voodoo”
<ヴードゥー>
ダゴ、ストレガと続くレーサーマスタング三羽烏の一機。現在のパイロットはボブ“タイヤ・ガイ”バトン。
元カナダ空軍機で、モディファイ前の機名は#55“Pegasus”と“Voodoo Chile”。
前二機のデータをフィードバックして、非常に先進的なチューンが施されている。
例えば機首部の外板とフレームはほとんどがカーボン化されていて、剛性の向上と軽量化に一役買っている。
それを知った上で見ると、かつてのレーシングタイプ(ストレガ・ダゴと同タイプ)からノーマルのキャノピーに
変わった現在のスタイルはちょっとアンバランスな印象。
潜在能力の高さを謳われながら、いまだ未勝利の「未完の大器」である。

<Uに続く>